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90年代：ダイヤルアップの時代だったので、最終的にもっとも派手で、おそらくは被害も大きかった手口は、国際電話をかけさせるという手口だったと思います。
ざっと説明すると、１００Kバイト以下のプログラムをダウンロードさせる。
このプログラムはダイヤルアップのエントリを書き換える。
次にダイヤルアップしたときから、自分が契約しているプロバイダではなく、国際電話をかけるのだが、利用者はまさか自分が国際電話をかけているとは思わない。
請求が来たときにびっくりする。
と、いうものでした。
この手口は、問題になりすぎるくらい問題になったのと、ブロードバンドが普及するにつれ、消滅していきました。

2000年代の前半：どこぞのホームページにアクセスした瞬間から、Windowが無限に開き始める（たぶんこれがワンクリック詐欺の原型だと思われます）なんてのは序の口で、ディスクをスキャンしてパスワードらしきものを見つけると送信するプログラムなんてのを、スクリプトで勝手に放り込まれるとか、当たり前でした。はっきり言って、この期間に管理人はJAVAとクッキーはオフにするという習慣を身につけてしまいました。そういう意味では、この時代が一番無法な時代だったと思います。
この流れが終息したのは、ほとんどのユーザがなんらかのセキュリティソフトを入れるようになって、ウィルスを送り込もうとしても、セキュリティソフトによってブロックされる確立が上がり過ぎてしまい、効果が極端に落ちてしまったからではないかと思われます。

そうしてみると、今のワンクリック詐欺は、以前と比較すれば、大して悪徳ではないというか、そもそもあまり工夫していないと言えるのではないかと思います。なぜならば結局のところ、閲覧者が善良であれば引っかかるといったもので、かつてのような強引さがないからです。
（たとえば、国際電話をかけさせる場合、業者が収益するためには、電話会社の協力なしには成り立たないことを思い出してください）

一部では、ワンクリック詐欺業者が増えているなどと煽り立てているところも目にしましたが、
管理人の感覚では、そうは感じません。たしかに被害は増えているかもしれませんが、
ブロードバンド化以降にインターネットに接するようになった人たちにとっては、免疫のないことだったに過ぎません。

とは言え、閲覧者が善良な場合に、より引っかかりやすいという状況は、管理人としては気に入らないと思っています。

そこで、管理人は身を挺して、つまり管理人自らがある意味実験台になって、
実例を挙げて「

心配するな

」というメッセージを送りたいと思っているのです。
ただし！　

絶対にマネをしないでください！

不用意にマネをして、問題が生じても、管理人は責任を取りません。

ここで、あらためて本記事の目的をおさらいしておきます。
被害にあった時、なんとなくでいいので、この記事のことを思い出して、
とりあえずインターネットで検索してみようという気になれる程度に冷静になってほしいからです。

この企画は、不定期に続けていこうと思っています。

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